インテリアコーディネーター 二次試験を少し有利にする持ち物徹底ガイド

目次

受験を有利にする製図用品カタログ
注意事項
製図用品カタログ
製図用品の購入に関するFAQ

受験を有利にする製図用品カタログ

インテリアコーディネーター試験の二次試験の試験会場に持ち込める持ち物に関しては受験概要に厳密に示されています。許可されていない種類の道具を持ち込めば試験監督から使用しない様に指示を受けてしまいます。しかし、許可されている範囲内でも、多少の仕様の違い程度の許容範囲の幅というものがあります。
その許容範囲内の幅はちょっとしたものではありますが、その中でおざなりに選んでしまうか、よく吟味して選ぶかでプレゼンテーション試験の受験のしやすさが実はかなり変わります。
WEB検索をすると「インテリアコーディネーター試験に最適の」「おすすめの」といった製図用品や道具類の情報は大量に見つかります。それらの記事でなぜおすすめなのかを読むと「有名です」「定番です」「私がそれを使ったら合格できました」などの漠然とした情報しか書いてありません。しかしこの記事は違います。他の製品と比較して、どういう違いが試験に有利なのか、という事を明らかにしています。
まず大まかに見て、プレゼンテーション試験というのは建築設計の製図の一種です。一般的に建築設計の製図試験を有利にする道具というのはどんな機能的な特徴があるのかというと次の3つの事が挙げられます。
  1. スピードアップ・時短ができる特徴がある
  2. きれいに製図できる特徴がある
  3. 耐久性や運搬性などの実用的に便利な特徴がある
さらに、過去の問題を実際に解いて検証してみると、この試験に固有の、より詳しい特徴が分かってきます。例えば少なくとも平面図は出題されるとか、平面図は1/50の縮尺で出題される、などの事があります。試験には度々変更が加えられてはいますが、しかしそれほど急激で大規模な変更が行われる訳ではありません。大部分は従来の出題内容を踏襲したもので、特に直近の過去問題とは多くの共通点があります。ですから、過去の試験を解いてみて有利になると分かった持ち物は、今後の試験問題を解くのにも有利に機能する可能性が極めて大きいです。
この記事ではこのように建築系の製図試験の一般的な特性と、過去に出題された問題の細かい検証の両面から詳しく考察し、試験を有利にするうえでおすすめの製品を探し出してカタログ化し、製品の特徴を解説しています。
全ての受験者が十分な時間を確保して十分な練習ができるとは限りません。練習したいけれど十分にする事ができない、という人も居ると思います。そういう場合は道具の力に頼るのもひとつの考え方です。「あの人は道具のおかげで合格できたんだ」とディスる人などそう居ないでしょうし、もし居てもそんなつまらない人は相手にしなければ良いだけです。道具を上手に選べるという事もひとつの知恵であり、実力の一部です。
独学であってもなくても持ち物は一式必要です。合格を狙っていくらか周りの受験者より上等なものを揃えたとしても、その差額などスクールや通信教育の受講料に比べればケタ違いの安さです。無駄なものを買う必要はありませんが、必要なものを買うのにいくらか上質なものを選ぶというのは、悪い発想ではないでしょう。
このページの後半には、製図用品はどのような方法で買うのが良いか、という購入方法に関するアドバイスを載せている記事もあります。そちらにも興味がある人は、ぜひ併せて読んでみて下さい。

インテリアコーディネーター二次試験の持ち物である製図用品のイメージ図

注意事項

この記事では、使うことで明らかに他の受験者よりも受験が有利になる製品を多く紹介しています。製品の情報を掲載した時点では、インテリア産業協会の公式サイトの受験概要で禁止されていない事を確認していますが、あまりにも他の受験者と比較してアドバンテージが大きいために急遽使用を禁止されるという可能性もゼロではありません(それ位有利になる事も書いてあります)。試験当日まで、受験概要はよく確認したうえで、当日の受験会場に持ち込むようにして下さい。
[公式サイトへのリンク]
  (インテリア産業協会 公式) インテリアコーディネーター資格試験 受験概要

製図用品カタログ

インテリアコーディネーター試験の二次試験で使用が許可される持ち物は次のものです。
それぞれについてのおすすめや、どの様なものを選べばよいか詳しく說明しています。

1.鉛筆またはシャープペンシル

シャープペンシルは試験時間内に最もよく使う道具です。製品の種類が豊富ですので、ひとりひとりに合ったものを細かい違いで選ぶ事ができます。
設計製図の一般論として、どんな技能が評価のポイントになるかというと「くっきり濃い線で描けている」「細線・中線・太線を明確に使い分けて作図できている」などがあります。インテリアコーディネーター試験でも、こうした技能が発揮できているとプラスの評価になる事はおそらく間違いないでしょう。
自分の描く線が細い、薄いという事が気になる人は、0.5mmよりも太い、0.7mmや0.9mmの太めの芯のシャープペンシルを使ったり、HBよりも濃いBや2Bなどの芯を使うのがおすすめです。はっきり、くっきりとした線を引くために、わざわざ一度引いた線を2度3度となぞる様な手間が要らず、一発で楽に引く事ができるというのは時間の節約になります。無駄な疲労やストレスの軽減にもなります。 因みに私自身も筆圧が弱いほうです。BIMとCADで実務をしている今では使う機会もめっきり減ってしまいましたが、私の普段使っているシャープペンシルは0.5mmと0.9mmの2種類で、両方共濃い目のBの芯をセットしています。ついでに言うと0.9mmのシャープペンシルは、マークシート試験のときに、早く塗りつぶすのにも丁度良い太さだと感じています。
私の場合、0.7mmを使うと、描いている当人の感覚としては0.5mmと比べてそれなりの違いを体感しているものの、仕上がりを見るとひと目見ただけで明らかな太さの違いを感じるようなものにはなりません。0.9mmを使えば明らかな違いが出るので、使っています。同じ太さ、同じ濃さのシャープペンシルの芯を使っても、仕上がった図面の線の濃さや太さには結構個人差が出ます。
よく、シャープペンシルを持ち替える時間が無駄なので1本のシャープペンシルで線の太さを描き分けなさいという人が居ます。ただそうしようとするとペンの向きや角度に細かい気遣いが必要で、線の1本1本を描くスピードは必然的に遅くなります。それに対して、フォームにはそこまで気を遣わずにガンガン猛スピードで描いて、線の太さをチェンジしたい時には持ち替えるほうが早いという考え方もあります。私も後者の考え方を支持します。知恵を使って持ち替える回数を減らすようにすれば、さらに時間の短縮ができます。 また、太線・中線・細線の3種類の太さの線を使い分けるというのは技術的にかなり高度なので、断面線とそれ以外の見掛かり線とを、太線・細線の2種類だけでメリハリを付けて描き分けるという作戦でも良いと思います。2種類の太さしか使い分けていないといっても、短い制限時間内で緊張しながら製図している受験者にはそれだけできているだけでも立派なほうだというのが実態です。私ははじめからその2種類の使い分けという作戦で受験して、実際に合格できました。

ぺんてる グラフギア1000シリーズ

製図用のシャープペンシルは、線を引いている箇所の周辺がよく見えるように先端のパイプ部分が長い。しかしそれが災いしてペンケースの内側や胸ポケットなどを痛めてしまう。その解決のため、使わない時には細長い先端のパイプ部分をワンタッチでパチンと収納できる。この機能があるからといってその先端部分がグラつくなんて事が無いのがまさしく日本メーカーの精密な製造技術。重め・低重心の、製図用らしい持ち心地が好きな人に。

ステッドラー925シルバーシリーズ
製図用シャープペンシルらしい重量感がありながら「振り回してる感」が少なく取り回しやすく感じるのは、他社製品よりもちょっとだけ短め、太めのボディのおかげ。この上なくメタリックでメカメカしいデザインながら、その太さによって見た目の雰囲気とは裏腹に少しばかりリラックス感のある優しい握り心地。

ステッドラー925ナイトブルーシリーズ

上質なステッドラー925のメタリックなブルーのバージョン。一般的にネイビーと言われるような、深いブルー。例えば芯の太さが異なるシャープペンシルを使い分ける人は、ひと目で見分けが付くように同じ握り心地のシルバーとブルーのカラーリングを使い分けることができる。

ぺんてる シャープペン グラフペンシル 0.5mm PG5-AD


ぺんてるグラフペンシルの製品画像

ぺんてる シャープペン グラフペンシル 0.5mm PG5-AD

私自身が最も使っているのがこれ。他のものを試しても結局これに戻ってきてしまう。1972年発売というから半世紀のロングセラーだ。全体的に軽く、重心は今主流のの製図用シャープの様に極端に先端に寄っていない。細かいギザギザで滑り知らずのグリップの安定感も相まって、狙ったポイントに芯先をストレスなくピタリと置ける抜群のコントロール性。ビジュアル的に細さが強調されていない様なペン先だが、先端がパイプの際まで円錐形にすぼまっている形状のため、芯先周りの見通しの良さはしっかりと確保されている。

ぺんてる シャープペン グラフ1000 フォープロ PG1009 0.9mm
ぺんてるグラフ1000シリーズの製品写真

ぺんてる シャープペン グラフ1000 フォープロ PG1009 0.9mm
この価格帯の製品には重めの製品が多いが、異色とも言える軽さが特徴的。その軽さによって手の力加減による濃淡が付けやすい。軽量でありながらカッチリとした剛性のある、高級感を感じる素材感。PG-5が0.5mmの芯しか無いのに対し、このシリーズは一通りの芯の太さのバリエーションが揃っている。同じシリーズの後継モデル的存在があるにもかかわらず、今でも支持されているロングセラー。私は0.9mmではこれを最も多く使用している。


パイロット S20シリーズ
パイロットs20シリーズの製品写真

S20(エストゥエンティ)0.5mm マホガニー
一般的な製図用シャープペンシルの材質の金属や樹脂の質感では手への馴染みが物足りないという人におすすめの、天然木製ボディ。マホガニーの他にも、各種の銘木を素材にしたラインナップがある。緊張して手に汗をかいても滑りにくく、使う程に手に馴染むという天然木ならではの素材感は、お守り的存在としてもおすすめ。受験生へのギフトにも。


ぺんてる シャープペン芯 アイン シュタイン B

芯の品質は図面のクオリティに直結。今日の日本の有名メーカーの製品はどれも高品質だが、さらに頭一つ抜きん出ているのがぺんてると三菱uni。その様に高品質でありながら、価格は他社の製品と変わらないのが、ユーザー目線で見逃せないポイント。
ぺんてるアインシュタインの製品画像

ぺんてる シャープペン芯 アイン シュタイン芯 C275-B 0.5mm B
三菱鉛筆 シャープペン芯 ナノダイヤ 0.5 B
ぺんてると双璧をなす存在の三菱uni。なめらかでムラなく描ける事に加え、筆圧を掛けても折れにくい丈夫さ。ぺんてる製と三菱uni製とで、「セール価格のほうを買う」というのも経済的な買い方。

uniシャープ芯の製品画像

三菱鉛筆 シャープペン芯 uni ユニ 0.5 B 3個 ULS05403PB ブラック

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2.色鉛筆

限られた制限時間内に着彩して完成させる事を考えると、持ち込みが可能な18色の限度いっぱいまで用意しておいた方が良いです。18色セットで市販されている製品があるので、ついついそれを買ってしまいそうになると思いますが、ちょっと落ち着いて考えてみましょう。18色の内訳に関しての指定はありませんので、受験者が自由に選んだ18色で問題ありません。一方で、インテリアの仕上材によく使われている色というものがあります。例えば木材の色などはそうです。そういう色は着彩の時によく使うに決まっていますので、予め持っておくと重ね塗りの手間を減らして効率的に着彩できます。この事に関しては、別のページでも詳しく解説しています。

[リンク]インテリアコーディネーター試験の色鉛筆の合理的な選択のしかた

なお、  全体が芯でできた製品(サクラクーピーペンシルなど)の持ち込みは禁止されています。理由はわかりません。公式サイトの受験概要にはその様な禁止事項も書いてありますので、細かい部分までよく確認しておきましょう。

三菱鉛筆 色鉛筆 ユニアーテレーズカラー 12色セット

アーテレーズカラー12色セットのパッケージ画像
日本のメーカーならではの、安定品質の「消せる色鉛筆」。一般的に消しゴムでよく消える色鉛筆には色がつきにくいという製品が多い中で、これはしっかり色が付いてくれる。そればかりでなく、高級感のある画材らしい色合いで、多色の重ね塗りをしたときの馴染みの良さもある。少し高めの価格ながら、決して割高とは感じさせない機能と品質。間違えてもきれいに消すことができる安心感は、メンタル面でも受験者をサポートしてくれる。
三菱鉛筆 消せる色鉛筆 ユニアーテレーズカラー 12色 UAC12C


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筆箱(なるべく布性のものがよい。)

2023年の試験から、新たに筆箱が追加されました。「なるべく布性のものがよい。」と書かれていますので、布製の製品を使用するのが良いでしょう。

3.消しゴム

今日では、「製図用消しゴム」と一般の文具の消しゴムの境目はあまりありません。一般的な文具・事務用品メーカーが製造する消しゴムの品質は、じゅうぶん製図にも使える品質です。あまり聞き慣れないメーカーの製品だと、粗悪な品質でよく消えなかったり、さらに悪いことには答案を汚したりしてしまう危険もあります。試験で使うには、信頼できる品質の、知っているメーカーの製品にしておくのが安心でしょう。受験の当日は、消しゴムはひとつだけでなく、複数用意しておく事をぜひおすすめします。試験中に落下させてしまった場合にも、時間のロスなく続行する事ができます。
  サクラクレパス 消しゴム アーチ100 RAF100-5P 5個
サクラクレパスアーチの製品画像

  サクラクレパス 消しゴム アーチ M 5個 RFAM-5P

口コミでよく消えるという評価が急上昇中のサクラクレパスの消しゴム。消しカスがまとまりやすい。ケースの形状が工夫され、消しゴムが折れたりちぎれたりしにくく、ケースが変にズレて使っている途中に被ってきたりしにくいのもポイント。

コクヨ 消しゴム リサーレ プレミアムタイプ
コクヨ消しゴムリサーレの製品画像

コクヨ 消しゴム リサーレ プレミアムタイプ ケシ-97 3個セット ホワイト

プレミアムタイプという通り、少し高価格。軽い力でもよく消える。そうでありながら力を入れて消しても欠けにくい。カラバリが豊富なので、他の持ち物の色とコーディネートできる。
シード 消しゴム レーダー100S-100-5P
シード消しゴムレーダー
シード レーダー 消しゴム SR-70

「価格はスタンダードなのに消し心地はプレミアム」という、夢のような製品。私自身もその事を発見して以来、愛用者になった。改良に改良を重ねながら、なんと発売50周年を迎えたという。少し柔らかめで、もちっとした感触。

ぺんてる クリックイレーザー フォープロZE31-A
ぺんてる消しゴムクリックイレーザーフォープロの製品画像
クリックイレーザーフォープロ ZE31-A

細かいところを消すための、スリムな形状。大急ぎで字消し板を使わずに細かい部分を消したい場合のために、1本持っておくのがおすすめだ。ノック式でなく、カッターナイフの様にスライドして出し入れする機構がポイントだ。ノック式のものでよくあるように消しゴム部分に裂け目が入ってしまうという事がなく、また、欲しい長さまで何度もノックする事なく一気にスライドして出せるので、イライラしないし、実際に時間のロスも減らせる。ただし折れない様に普通の消しゴムよりも固くできており、早く消したり広い面積を消したりはできない。消しゴムがこれ1本だけという状態で受験するのは厳しいので要注意。


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4.字消し板

よほどの達人でなければ、一か所も消しゴムで消すことなく図面を完成させるという事はまずありません。製図道具の中では小さくて地味な存在ではありますが、欠かせないものです。かつては樹脂製のものもありましたが、最近は見かけなくなりました。ステンレス製のものが主流です。ステンレス製でも、非常に細かいメッシュになっていて、向こう側が透けて見えるメッシュタイプというものがあります。メッシュタイプは少し高価ですが、たしかにそれなりの使いやすさがあります。

ウチダ ステンレス字消板 B 1-820-0003
ウチダ字消し板Bの製品画像
ウチダ ステンレス字消板 B

使い途に戸惑うような図形がなく、ほとんどがシンプルな正円や正方形ばかりというのは、建築設計の図面との相性が良い。



ステッドラー メッシュ字消し板
ステッドラーメッシュ字消し板の製品画像
ステッドラー メッシュ字消し板 929 50 2個セット

図面が透けて見えるメッシュのステンレス。ソリッドなタイプと比べて穴のバリエーションは少しシンプル化されている。

シンワ測定(Shinwa Sokutei) メッシュ字消板 ステンレス製 70961
シンワ測定メッシュ字消し板の製品画像
シンワ測定(Shinwa Sokutei) メッシュ字消板 ステンレス製 70961

個人的にイチ押し。矩形でないこのイレギュラーな形状はエッジを当てて消すという使い方ができ、思った以上にとても便利。もっと高価な製品もあるが、エッジラインの形状の使いやすさでこれを超えるものはちょっと見つからない。

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5.直定規(30㎝以内のもの)

平面図の答案用紙は、グリッド線が入っていて一種の方眼紙になっています。その用紙の上に製図するには、方眼や直角の方向の目盛りのついた直定規を使うと位置合わせがしやすくて便利です。方眼や目盛りの付き方は製品によって色々ですが、一般的な事務用のものと製図用のものでは目盛りの付き方に違いがあります。特に、製図用の定規には直角の方向にミリ単位の目盛りがきっちり振ってあるので、方眼のマスの中間にきっちりした線を引きたい場合に便利です。その、直角方向の目盛りの付き方というのは、こだわって選ぶポイントのひとつだと思います。
長さが違うと、思った以上にキャラクターが違います。長いものは、長い線が一気に引けて便利ではありますが、向きを変えたり位置を合わせたりするのが面倒です。その半面、ズレないように安定させやすいです。コンパクトなものは、長い線は引けませんが取り回しが良く、頻繁に動かしてもあまり苦になりません。長さには「30cm以内」と制限がありますが、例年上限の30cmよりももっと長いものが使いたくなる様な内容の課題は出題されていません。目安としてイメージで言うと、取り回し易さを重視する人は15cm、安定感が欲しい人は30cm、その中間の使い勝手で20cm、という感じかな、と個人的には思います。
コンサイス 方眼カッティングスケール 15cm

コンサイス(Concise) 定規 直 方眼カッティングスケール 15cm HST-150

コンパクトで取り回しの良い直定規が好きな人に使いやすい、必要最十分の15cm。3mmの厚みも動かしやすさの秘密。作図の進め方のスタイルとして、端からどんどんディテールまで描きあげて行くというタイプの人には特にお勧め。

ステッドラー カッティング用方眼定規 962シリーズ
ステッドラー定規の製品画像

どれを買って良いか全く分からないという人が、とりあえず買ってみて最も失敗が少ないだろうと思われるのがこれ。オールラウンドな20cmと安定感重視の30cm。目盛りの付き方が秀逸で、回答用紙上の方眼のマスに合わせやすい。


長さ30cm


長さ20cm



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6.三角スケール

長さは10cm・15cm・30cmのものがあり、素材は樹脂製のものとアルミ製のものがあります。目盛りの種類には建築士用、土地家屋調査士用(地積測量用)、一般用があります。
長さに関しては、インテリアコーディネーター試験では15cmのものを使っている人が多いです。多い順に言うと15cm;30cm;10cmです。10cmや15cmの短いものには取り回しの良さの点で長所があり、長いものには長い距離が一気に測れるという長所があります。
素材に関しては樹脂製にもアルミ製にもそれぞれ長所があって、一概に優劣を決められません。樹脂製のものには、冬に使ってもひんやりしにくく手触りが優しい、目盛りが濃い目でくっきりしている、色付きのラインによって目的の縮尺がすぐ見つかるなどの長所があります。 アルミ製のものには、硬質でブレ感が無い、目盛りのラインがシャープ、図面の上で滑りが良く動かしやすい、消しカスが付着しても化学反応による損傷を受けにくいなどの長所があります。
目盛に関しては、試験によく登場する1/20と1/50がついているもの、あるいは1/200と1/500の目盛が付いているもののいずれかを選ぶようにしましょう。

1/200と1/500の目盛りは、1/20と1/50の製図をする場合にも使えます。シンプルに1/200→1/20に、1/500→1/50に読み替えて使うだけなのですが、やってみると特にストレスなく自然にできます。 30cmの長さの三角スケールを買う人の場合は、少しややこしいのですが、「建築士用」であっても、15cmの建築士用のスケールと同様に1/20と1/50の目盛りがついているものはあまりなく、土地家屋調査士用と同じように1/200や1/500の縮尺の目盛が付いている場合が多いです。
ステッドラー 定規 三角スケール アルミ 建築 987 15-13
ステッドラー三角スケールの製品画像
ステッドラー 定規 三角スケール アルミ 建築 987 15-13

アルミ製の定番。1/20と1/50目盛りもちゃんとあって、インテリアコーディネーター試験では、アルミ派の選択肢のスタンダードのひとつ。

ステッドラー 定規 三角スケール アルミ 0スタート 黒 561 7-9
ステッドラースリム三角スケールの製品画像
ステッドラー 定規 三角スケール アルミ 0スタート 黒 561 7-9

ステッドラーのスリムなタイプ。見た目がシャープでかっこいい。「ゼロスタート」というのは、目盛りのゼロの隣に余長が一切無く、ズバッと切れている事。これは立体的なものの寸法を測ったり、模型づくりのときなどに便利な仕様。1/500の目盛りを1/50に読み替えて使うタイプ。

シンワ 三角スケール 建築士用 B-15 15CM 74961
シンワ三角スケールの製品画像
シンワ測定(Shinwa Sokutei) 三角スケール 建築士用 B-15 15cm

1/20と1/50目盛りが付いていて価格がリーズナブルな、樹脂派のスタンダードな選択肢のひとつ。3つの面にはそれぞれ3色のカラーのラインが入っていて、目的の縮尺を早く探すのに便利。

コクヨ 三角スケール 竹芯 副尺付 30cm TZ-1512
コクヨ三角スケールの製品画像
コクヨ 三角スケール 竹芯 副尺付 30cm TZ-1512

メーカーが30cmの建築士用の三角スケールという製品をどんどん作らなくなってきてしまった。今ではレアな副尺付。1/20の作図には1/200の目盛りを、1/50の作図には1/500の目盛りを使う。今の時代につかいこなしていると、タダ者では無さそうな雰囲気を出せる。

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7.三角定規

三角定規は、選び方次第でかなり作業性に違いが出るアイテムです。持ち物全体の中で特にこだわって選ぶ事をおすすめします。他にこんな事を教えている人は居ないと思いますが、私はインテリアコーディネーター以外にも色々資格試験を受験している過程で色々な三角定規の存在を知り、明らかにインテリアコーディネーター試験が有利になる製品も見つけました。それは次のものです。
  • ツマミがついているもの
  • グリッドがついているもの
  • 縮尺目盛りがついているもの
ここに挙げた機能があるものを使うと、そうでないものを使っている受験者に比べて製図作業の時短ができるため、確実に有利になります。ただし、あまりにも威力が強力なためそのうち禁止されるかも知れませんので、使う場合はインテリア産業協会からのお知らせなどをよく確認する様にして下さい。 サイズに関しては、大きなサイズだと長い直線が引ける利便性がある一方、動かすのがかったるいです。試験会場の机のスペースが狭いとさらに作業しづらいので、ほどよくコンパクトなものがおすすめです。もちろん、小さ過ぎても使いづらいので、15cmから24cmぐらいのものが妥当なチョイスかな、と私は思います。

ウチダ ツマミ付三角定規 18cm×3mm 014-0253 無色
ウチダツマミ付三角定規の製品画像
ウチダ ツマミ付三角定規 18cm×3mm 014-0253 無色

ついに出た! 45°の三角定規の2つともに勾配定規の様なツマミが付いた三角定規セット。長年待望されながら、発売されたのはなんと2021年。これを使えば早く作図できるのは確実。45°のほうは、図面の上でクルックル回せるのでタテの線もヨコの線もガンガン引くメインの道具として使うのに最適。インテリアコーディネーター試験では、アイソメやアクソメでの使いやすさを考慮し、30°-60°の方はあえてツマミを取り外しておき、裏返しても使えるようにするのがおすすめの使い方。
ステッドラー 三角定規 製図 セット レイアウト用 24cm 966 24
ステッドラー24cm三角定規の製品画像
ステッドラー 三角定規 製図 セット レイアウト用 24cm 966 24

私自身が受験した時には存在を知らなくて、後で知って買えばよかったと後悔したアイテム。解答用紙と水平・垂直を早く楽に合わせられる三角定規。このステッドラーあるいはファーバーカステルの製品は、ミリ単位の目盛りの付き方が秀逸で特に使いやすい。

ウチダ 三角定規 24cmx2㎜ 縮尺目盛付

インテリアコーディネーター試験であるにもかかわらず「土地家屋調査士試験用」という、まさかの別ジャンル向けを流用するというのは、並大抵の受験者には思いつくまい。三角定規なのに1/50の製図に使える1/500の目盛が付いていることに注目。これを活用すれば、三角定規ひとつで距離も計れるし、水平線も垂直線もどんどん引ける。つまり、たったひとつの道具を手にすればそれを持ち替えずに爆速フルスロットルでどんどん平面図が作図できてしまう。こんな物使ったら絶対に他の受験者よりも有利に決まってんじゃん、という禁断の悪知恵時短アイテム。
ウチダ三角定規縮尺目盛付の製品画像
ウチダ 三角定規 24cmx2㎜ 縮尺目盛付

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8.勾配定規

任意の角度に調整して、勾配や傾斜など、図面に対して斜めの直線をかんたんに描けるようにする定規です。別の資格試験の話ですが、二級建築士試験の製図試験で、製図課題が木造だと、断面図や立面図で屋根の勾配を描くのに必須です。一般的に、単体で使う場合は少なく、平行定規と併せて使うことが一般的です。インテリアコーディネーター試験で使える場面を考えると、アイソメやアクソメなどのパース図の作成課題の場面で、一定の角度の斜めの線を何度も引く場面に使えるかも知れません。勾配定規と直定規を組み合わせて使う事を考えている人は、長くて厚めの直定規を用意するのが良いと思います。
勾配定規については、最近持ち込み可能な道具として追加されたばかりなので、少し詳しい情報を載せておきました。 
[リンク] 新登場の「勾配定規」って何?

ウチダ 精密勾配定規 22cm 013-0003
ウチダ勾配定規の製品画像
ウチダ 精密勾配定規 22cm 013-0003

迷ったらコレ、の万人向けジャストサイズ。直線部分に直定規の目盛がついているのが便利。道具を持ち変える回数を減らせる。

ステッドラー 定規 勾配定規 マルス 20cm 964 51-8 
ステッドラー勾配定規20cmの製品画像
ステッドラー 定規 勾配定規 マルス 20cm 964 51-8 

不良品やトラブルが少ない、信頼のドイツのステッドラー。標準的な20cm。




ドラパス 自在勾配定規 3mm厚 15cm 13906
ドラパス勾配定規15cmの製品画像
ドラパス 自在勾配定規 3mm厚 15cm 13906

コンパクトな15cm。手描き建築図面のエキスパートには、「大きい勾配定規は邪魔。小さめが使いやすい。」という事でこれぐらいの小さめを使う人も結構多い。

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9.コンパス

コンパスは、インテリアコーディネーター試験の受験指導者や受験者の間では一般的に重要視されていないアイテムです。必要ないという人さえ居ます。たしかにコンパスをただ単に円や円弧を描くための道具としか使わないのならばそういう発想もあり得るでしょう。しかし、ディバイダー的に使うという発想がある人には、決して手放せない超強力な武器になります。定規の目盛りを読むという、時間がかかり、しかも数値間違いのミスをするリスクのある作業を減らす事ができます。この製図方法をマスターする自信のある人は精度の高い製図用のコンパスを持っておく事をお勧めします。ただし、円や円弧を描くときには、コンパスを使うと手間も時間も掛かります。それはむしろテンプレートで行う方が作業性が良いと思います。少し下の方に情報を載せてありますが、これまた試験に適したテンプレートというものがありますので、そういうものを使うのが良いでしょう。

[関連記事] 【元祖】コンパス製図法(1)基本編

ステッドラー コンパス 製図用 両脚針 マルス 559 WP 00
ステッドラーコンパス559の製品画像
ステッドラー コンパス 製図用 両脚針 マルス 559 WP 00

ステッドラーの必要十分なスタンダードモデル。ギヤにより常に左右対称に開く。なぜかアマゾンだと激烈に安い、アマゾン狙い目製品。

ステッドラー コンパス 製図用 小型 557 62
ステッドラーコンパス557の製品画像
ステッドラー コンパス 製図用 小型 557 62


調整に時間は掛かるが微調整ができてズレにくい、上級者向けの中車式コンパス。小型という位置づけだが、建築設計の場合はほとんどの場合この小型のサイズで十分。どうしてもサイズが足りない場合は、別売りのアタッチメントで伸長する事もできる。最近びっくりする位安くなった。

シンワ測定コンパス 製図用 A 115mm75388
シンワ測定コンパス115mmの製品画像
シンワ測定コンパス 製図用 A 115mm75388

全体が真鍮製で優れた耐久性。付属の中継軸でものづくりのケガキにも。


ドラパス 独式差替シャープコンパス 中コンパス 0.5mm シャープ付 02092
ドラパスシャープコンパス0.5mmの製品画像
ドラパス 独式差替シャープコンパス 中コンパス 0.5mm シャープ付 02092

汎用性があって精密な線が引きやすい0.5mmのシャープペンシルタイプ。

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10.ヘキサスケール

ヘキサスケールは、インテリアコーディネーター試験では比較的最近になって使用が許可されるようになったアイテムです。伝統的な製図のマナーとして、三角スケールを線引きに使うのはNGとされますが、ヘキサスケールは線引きに使ってもOKとされています。ヘキサスケールでは建築士用の目盛が振られた製品が無いため、土地家屋調査士用や一般用の製品を買って、1/500の目盛りを1/50に読み替えたり、1/200の目盛りを1/20に読み替えて使います。 用途が互いに似ていますので、「ヘキサスケールを使うのならば三角スケールは要らない」と考えるのがなんとなく一般的です。しかし受験概要では三角スケールとヘキサスケールを両方用意してはダメだとは言っていません。持ち物をたくさん並べておくと安心するとか、当日の気分でどちらを使うか決めたい、という人は両方持って行っても悪くないと思います。メンタル面を充実させる事は重要です。
ドラパス ヘキサスケール 15cm 16-411
ドラパスヘキサスケールの製品画像
ドラパス ヘキサスケール 15cm 16-411

土地家屋調査士用。1/100・1/200・1/250・1/300・1/500・1/600の目盛つき。環境にやさしい再生アクリル樹脂製。


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11.型板(テンプレート、円定規)

製図のスピードアップのためのポテンシャルがかなりあるアイテムです。特にアドバンテージを発揮するのは、ドアの軌跡の円弧を記入する時です。コンパスで描くのに比べて圧倒的に速いです。テンプレートで描けば、例えばコンパスの様にサイズに合わせて調整するような下準備は不要です。そして筆圧をかけて一発で濃い線を引く事ができるので、何度もなぞったりする必要もありません。ドアの軌跡以外でも、テーブル、スツール、ダイニングチェア、アームチェアなど、色々使い途はありますし、逆に、使い勝手の良い円定規を手に入れたら、それに合わせて、いつもどんな形状の家具を描くようにするか、という、作図手順の標準化の戦略を立てる事もできます。
インテリアコーディネーター試験では例年1/50の平面図が出題される事が多いです。1/50の図面のドアの軌跡の円弧を記入するには、直径24mm~34mmあたりの円を1mmピッチでラインナップで持っておくと特に便利です。製品仕様としてテンプレートの円のサイズは直径で示されますが、ドアの軌跡は半径に換算して考えて下さい。 さらにこれは持ち物全般に言える事ですが現実的な実用性を考慮すれば、テキストやノートの表紙サイズよりもひと回り小さいサイズのほうが断然持ち運びしやすくて便利です。テキストやノートの表紙サイズよりもよりも大きいと、製図の最中に取り回しづらいばかりか、試験会場への持ち運びの際にも折れないように工夫する必要があって、いくらか厄介です。
テンプレート円定規 CR-TN140-G
テンプレート円定規CR-TN-140-Gの製品画像
テンプレート円定規 CR-TN140-G

直径24~36mmの円が1mm刻み、そして38mm、40mmと、試験で欲しいサイズがゆとりを持ってパーフェクトに揃っている。それでいて外形はB5版のサイズ以下に納まっていて、試験当日の携帯性や、ポーチなどへの収納のしやすさもバッチリ。インテリアコーディネーター試験用としてはおそらく機能性最強の、ドア記入マスター。


ステッドラー 円定規 976 01
ステッドラー円定規テンプレートの製品画像
ステッドラー 円定規 976 01


33mmまで1mm刻みの円が揃っている。1/50の縮尺で有効800mmのドアまではしっかり描ける。バリアフリーである事を強調したい場合に有効850mmのドアの軌跡を描きたい場合にそれに対応する34mmが無いのは、ちょっと心細い。


ウチダ テンプレート No.860 円定規 インキエッジ付 012-0005
ウチダテンプレートの製品画像
ウチダ テンプレート No.860 円定規 インキエッジ付 012-0005
大人気のステッドラーにはない34mmの円まで1mm刻みで揃っている、隠れた銘品。どうも最近発売されたらしいダークホース。ウチダといえば、という事で期待通りの、あの質感の良いブチレート素材。個人的に、今の買いはコレ。

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12.製図用ブラシ

消しゴムを使うと、消しカスが出ます。それを手で払うと、提出する図面が汚れてしまう事がよくあります。特に、Bや2Bなど、柔らかいシャープ芯を使っている時ほど汚れやすいです。また、消しカスが十分に除去されていない状態の場所に製図をすると、消しカスを上から定規で押さえつけて、塗り付けるような感じで図面を汚してしまう事もあります。程度にもよりますが、図面があまりにも汚れていると、減点の要素になりかねません。消しカスを払うには、手ではなくブラシを使うと図面が格段に汚れにくいです。また、近年は試験会場でコロナ感染対策でマスクを着用します。マスクをした状態で消しカスを口でフッと吹いても消しカスを吹きとばせません。ぜひブラシを使う習慣を付けましょう。

ステッドラー 製図用ブラシ 馬毛、耐衝撃性ポリスチレン
ステッドラーブラシの製品画像
ステッドラー 製図用ブラシ 馬毛、耐衝撃性ポリスチレン


他人の持ち物と見分けが付きやすい、鮮やかなブルーのブラシ。

岡本製図機械 製図用ブラシ 45-0016
岡本製図機械ブラシの製品画像
岡本製図機械 製図用ブラシ 45-0016



海外の製図メーカーの製品では見られない、ひと目見て分かるびっしり、むっちりした毛並みの良さ。日本のブラシづくりの技術がこんな製図用品にも発揮されていた。せっかく日本に居るのなら、こんなブラシの使い心地がお勧め。
ウチダ 羽根箒 小 014-0189
ウチダ羽根箒の製品画像

ウチダ 羽根箒 小 014-0189
クラシックな雰囲気の羽タイプ。ブラシに比べて軽量。ペン立てに立てておくとそのまま部屋のインテリアにもなる。持ち運ぶときはクリアホルダに挟むなど、保護する方法を考える事が必要。
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 13.ミニ鉛筆削り

公式の受験概要にも冗談でなく本当に「ミニ鉛筆削り」と書いてあるのは個人的にちょっとしたツボです。

試験中に色鉛筆の芯が折れたら、その場で削る必要があります。試験会場を散らかさないように、削りカスを貯めておけるタンク付きの製品を使うのが適切でしょう。削りカスが削り口から漏れ出さない様に、試験会場の行き帰りに持ち運ぶ事を考えると、削り口側にもフタがあるものがさらにおすすめです。色鉛筆は芯が柔らかく折れやすいので、切れ味の悪いものでは芯に無理な力が掛かって芯が折れてしまう事があります。刃の切れ味は大事です。

クツワ HiLINE 鉛筆削り 2枚刃 クリア RS030CL
クツワ HiLINE 鉛筆削り 2枚刃 クリア RS030CL


2枚の対向する刃で削る事により、2倍速で削れるという新設計。色鉛筆の芯が折れてしまっても素早くリカバーできるという、時間にシビアな試験に適した仕様。2枚刃である事からそれぞれの刃に対する負担が分散され、切れ味が長持ち。刃はNJKのロゴ入り、あの中島重久堂製。

KUM 4-in-1 K4 グリーン KM111M
KUM 4-in-1 K4 グリーン KM111M

世界的に有名なドイツのKUM。刃にはあえてステンレスではなく、硬度のある炭素鋼のものを採用している。さらに刃には計算されたカーブがつけてあり、シャープに削れるとともに切れ味が長持ちする。削り口が4つあり、太い色鉛筆や三角形の色鉛筆にも幅広く対応できる。日本ではレイメイ藤井が正規の販売元で、意外に安く買える。

ステッドラー 鉛筆削り ノリスクラブ 512 128 三角筒型

ステッドラー 鉛筆削り ノリスクラブ 512 128 三角筒型

削り口が大小2つあり、太めの色鉛筆や三角形の鉛筆にも幅広く対応できる。大きい方は芯が柔らかい色鉛筆の芯を折れにくくするように、やや鈍角気味の先端30°で削れる。上から見たシェイプが三角形で握りやすく、削る時に持ちやすい。



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製図用品の購入に関するFAQ

Q: 一般の文房具や事務用品ではない、製図用品を使わないとダメですか?

A: ダメな事はありませんが、製図用品をおすすめします。


受験者のスキルさえ高ければ、一般的な文房具や事務用品に比べてわざわざ高価な製図用品を買わなくても、手持ちの文具や安く手に入る一般の文房具を使って合格できるでしょう。 それでも製図用品を使用する事をあえておすすめします。それは次の様な理由からです。
  • あともう少しの所で合格を逃した場合に、大きな後悔の要因となり得るので
  • 合格後に使い途が無いわけでなく、そのまま職場で使う商売道具になり得るので

一般の文房具と専門的な製図用品を比べれば、使いやすさの違いはそれなりにあります。コンディションの万全を期すため、受験には本格的な製図用品を使う事をおすすめします。

製図用品の調達を考える人のイラスト

今日では、インテリアコーディネーターとして実務を行う人は、一般的にはCADやBIMを使い、手描きはそれほどしないものです。しかし今でもなお、打ち合わせなど、 顧客の目の前でちょっとした手書きをしながら話をする場合はそれなりにあります。試験に合格した後、実務を行う人ならば、むしろそういう機会を経験する人の方が多いでしょう。 そういう場面で顧客の安心感や信頼感を得るには、見栄えや貫禄を演出するために、専門的な道具を使ってプロらしさをアピールする事もそれなりの意味があると感じるでしょう。

試験で使った製図道具は、合格後にはそのまま顧客の目の前で使う商売道具になり得るのです。どうせその時になって必要性を感じて買う位ならば、少し先取りするつもりで早めに手に入れておき、その使いやすい道具で試験を受験したほうが合理的といえるでしょう。 使いやすい道具を使えるという事は確実に受験のコンディションを良くする事であり、受験者を確実に有利にしてくれる要素です。 

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Q: セット物とバラ売りの物、どちらが良いのですか?

A: 一点一点バラ売り製品を揃える事をお薦めします。


道具はセット物を買うのでなく、バラ売りの製品をひとつひとつ吟味して買う事をおすすめします。 ひとつ目の理由は、もちろん持ち込みが許可されている範囲での話ですが、個々の製品の仕様の違いが確実に有利に働く場合があるからです。 セット物の製品で、そういう仕様の違いが考慮され、有利になるような製品ばかりが選り集められたものをこれまでに見たことがありません。

セット物の商品を企画しているのは、通常文房具屋さんやスクール等の事務畑のスタッフです。 そういう職種や経歴の人は、製図の経験も、ましてやインテリアコーディネーター試験の受験経験も無い人が圧倒的に多いでしょう。 なので製品一点一点の使いやすさを吟味して製品セットを企画するという事などもちろんできないでしょうし、そもそも受験者の使い勝手なんかよりも、 サプライチェーンの系列や価格の仕切りや取引交渉の立場など、ビジネスマターを重要視して企画していると察しが付きます。 そんなふうに選ばれてセットに採用された製品が試験で使いやすいかどうかという事は、全て運任せになってしまいます。

もうひとつの理由は、受験者はひとりひとり違っていて、全員同じではないという事です。身体のサイズ、筆圧の強さ、作業時の体のフォームや作図の手順などは人それぞれです。 個々の製図用品の寸法、重量、材質、表面処理といった様々な仕様について、どういうものが使いやすいと感じるかは、 使う人それぞれで異なっています。あらゆる受験者がひとつの同じ製品を使いやすいと感じるという事はあり得ません。

仮に、セットを販売する業者が、建築設計にちゃんと理解があって、使いやすさにこだわって製品を厳選したり、 あるいはユーザーレビューを合理的に分析して評価の高い製品を厳選したセットを企画したのだとしても、 あらゆる受験者が同じ様にその製品を使いやすいと感じるとは限りません。自分が少数派の場合だってあり得ます。 結局、製図の道具のひとつひとつについて、それが使いやすいかどうかという事は、使う本人にしか評価できないものです。
  
ついでに言うと、インテリアコーディネーター試験で使う道具は、同じメーカーで統一する必要などはありません。 例えば、電動工具という製品を挙げると、同じメーカーのシリーズで揃えれば、バッテリーや充電器を共通して使えたり、 別売りの集塵機を取り付けてシステムアップできたり、ヘビーユーザー限定のプロモーションが受けられたりというメリットがあります。 ところが製図用品という製品に関しては、そういうシリーズ化のメリットも特に見当たらないので、バラバラで構いません。

受験者は、あくまで試験が有利になるもの、自分自身が使いやすいと感じるもの、という視点にだけこだわって、 メーカーやシリーズなど気にせず、一点一点吟味して、自分にとってのベストなアイテムを選びに選んでバラで買うというのが合理的で、 試験を有利にする買い方だと思います。

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Q: 製図用品はいつ頃買うのがいいですか?

A: 出願を決めたらなるべく早く買うのが良いです。


試験に出願すると決めたならば、できるだけ早く買ってしまうのが良いです。ましてや願書の提出まで済ませたのであれば、直ちに買うべきです。

一般論として、出費をギリギリまで先延ばししたいとか、あるいは新製品が発売されるかどうかをギリギリまで見定めたいという気持ちも理解できます。 しかしそういう事をすれば大きなリスクがあります。

受験者が製図用品の購入に動き出すタイミングは年間にまんべんなく分散している訳ではありません。試験の日程との兼ね合いで、一定の時期に需要が集中します。

製図用品のマーケットはそれ程大きくないため、そうした需要のピーク時期には品薄になったり、最悪の場合は欠品してしまう事もしばしばあります。

受験者が製図用品を必要とする時期は、練習の必要に迫られ始めた時期です。その時期に必要な道具が手に入らず、 練習がしたくてもできない、という状況になってしまえば、確実に不利です。程度によっては致命傷にもなり得ます。

しかも、マーケットが小さい製品たちであるだけに、品切れしたからといって流通に関わる事業者が在庫を復旧させるために急ぐという事も、 そこまで期待できません。店舗全体の売上減少に大したインパクトが無かったり、他にもっと大きな金額が動く商材に関する業務とバッティングしてしまえば、在庫切れのまま長期間放置されてしまうこともあり得ます。 下手をすれば、試験当日になってもまだ在庫が復旧しない、という可能性も無いとはいえません。

そこまでの事態はよほどですが、しかしそこまで行かなくても、同じ道具なのに金額が高く付いてしまうぐらいの事ならばすぐに起こります。 例えばAmazonなどのショッピングサイトは価格の安さもひとつの目玉です。こうしたショッピングサイトは、 発注者からの注文は同じ商品を出品する最安の出品者の在庫品から順に引き当てられていきます。注文が集中すると、 安い出品者の在庫は完売してしまい、もう少し高い価格の出品者の在庫に引き当てられるという事が頻繁に起こります。 これは要するに、需要の集中する時期に注文したばかりに、普段よりも高い金額で買わざるを得ない状況になってしまったという事です。

願書の提出をした人が、やっぱり受験をやめた、となる事などそうありません。受験する事はもう決まり切った話です。 それは道具を使う事が決まっているという事も意味しています。製図用品の準備は先延ばしすることなく、早め早めに準備し、 練習のスタートに支障が無いようにしておきましょう。

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Q: ネットで買うのはダメですか?

A: ダメどころか、むしろネットのほうが買いやすいでしょう。


ネット通販とリアル店舗の決定的な違いは、品揃えです。ネット通販のほうがリアル店舗よりも圧倒的に品揃えが豊富であって、 ネット通販並に品揃えが豊富なリアル店舗はありません。

製図道具は、サイズ、材質、形状など、製品ごとの仕様の違いで、使い勝手が結構異なります。使いやすいと感じるものには個人差があるので、 品揃えが多いネット通販を利用することは、多くの製品を比べてより自分にしっくり来るものを厳選できるという点で有利です。

一方、リアル店舗には、実物を見たり触ったりして買えるというとができるという長所があります。 しかし、製図道具というものは、それ自体がどこの一般家庭にあるという物ではありませんが、 仕様の説明を見ればある程度想像がつく物です。例えば製図用の三角定規を使ったことのない人でも、 学童用の三角定規ならば使ったことがあるでしょう。あるいは、シャープペンシルなども「自分にはこれ位のサイズのものが使いやすそうだ」「自分は重めのものが好きだ」など、どんな仕様のものが使いやすいかというのは、 ある程度は想像がつきます。

反対に、ネット通販ならではの、仕様の検討のしやすさもあります。Amazonの様にの商品のレビュー数が多いショッピングサイトは特に、 どういうポイントに注目して選んだら良いのか、自分ひとりでは気づかない新しい視点を与えてくれます。 また、すぐに壊れるとか、不良品が多いとか、製品に関してマイナスな評判も知る事ができます。

価格に関しても、ネットで買う方がはリアル店舗よりも安く買える場合が多いです。インテリアコーディネーター試験で使う製図用品は、 まとめて買うとそれなりの金額になり、すぐに送料無料になります。一般的には、ネット通販で購入した方が費用も抑えられる場合が多いと思います。

どちらにも長所と短所がありますが、トータルで考えれば、ネットのほうが長所が多いでしょう。

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Q: アイテム選びに共通する考え方みたいなものはありますか?

A: 多少はあります。例えば…

個々のアイテムをよく吟味して選ぶ際に、どのアイテムを選ぶにも共通して言えるような事もあります。具体的には、次のような事です。

  • 身体的な負担が少ない(持ちづらい、使うと痛くなる、といった事がない)
  • 作図の精度が上がる(狙ったポイントに合わせやすい、水平・垂直が出しやすいなど)
  • 作業時間を短縮できる(早く位置を合わせられる、早く線を引ける、など)
  • 道具を持ち替える回数を減らせる(ひとつの道具で多種の作業に使い回せるなど)
  • 強度・耐久性がある事(試験中や試験直前に壊れたりしない事) 
  • 持ち運びしやすいこと(試験会場への移動で余計なストレスが生じない事)

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