狭くて受験しづらい試験会場も想定しておこう

試験会場、思っていたのと違う

インテリアコーディネーター試験は色々な会場で行われます。試験の公平性を考えれば会場の条件は統一されるべきですが、実態はなかなかそうでもありません。
大事なのは、会場は受験しやすくて快適な場所だと勝手に決めつけず、いくらか受験しづらい会場である事も想定しておく事です。例えば、広々とした条件の良いスペースが与えられるという事しか想定に無く、それに合わせた練習しかして来なかったという場合を考えてみましょう。会場が実際にその通りであれば問題はありません。しかし全く想定していない様な狭いスペースだったというケースでは、これまで練習で慣れてきた道具の使い方も作業の体勢もその場のアドリブで大きく変更しなくてはならず、混乱に陥りかねません。会場の狭さについてスタッフにクレームを付けたり、会場の変更を要求したりしたところで相手にしてもらえないでしょう。そういうリスクに対応するには、現実的には受験者側が何らかの対策を準備しておく必要があります。
対策できる事として具体的に考えられるのは、狭くて不自由なスペースでの受験を想定した製図の練習を事前に何度か体験しておく、あるいは会場が狭い場合のイメージトレーニングを行っておく、といった所だと思います。

受験しづらい会場のパターンあれこれ

具体的にどの様に狭くて不自由な受験スペースがあり得るのかといえば、例えばよくあるのは次のようなタイプです。

会議室のテーブルの様な狭い席

インテリアコーディネーター試験の会場、奥行きが狭い場合の説明図

会場のテーブルが会議室の長テーブルのようなタイプで、奥行きが特に狭い場合です。場合によっては左右にも狭いスペースしか与えられない事もあり得ます。特に、奥行きが狭いため、作図を行うスペースの奥側に道具を置くという事ができないという点に要注意です。

片側のスペースが狭い場合


不正防止やコロナウイルス感染防止などの観点から、テーブルの端のほうで受験しなくてはならない会場の場合です。自分の利き手に合わせて左右両側に道具を分散させて配置したいと思っていても、片側のみにしか配置できない場合もあり得ます。
インテリアコーディネーター試験の会場、左側が狭い場合の説明図

テーブルが狭くて傾斜している場合


会場が大学の大教室や講堂の場合によくあるタイプです。テーブルの奥行きが狭い事に加え、テーブルが傾斜しているケースです。テーブルが床にボルトで固定され、座席が後ろの席のテーブルにくっついた折りたたみ式になっている場合が多いです。狭さに対する対策に加え、傾斜で道具が滑り落ちたり転がり落ちたりする事に対しても考慮が必要です。この状態でさらに片側にしか道具が置けない、といった場合も考えられます。
インテリアコーディネーターの試験会場、傾斜しているテーブルの説明図

他にも色々なパターンがあると思いますので、同じ地域の会場での受験の経験者に知り合いが居れば様子を訊いてみると良いでしょう。また、資格試験一般に言える事ではありますが、インテリアコーディネーター試験を含め多くの道具を使う試験では特に、受験当日に開始時刻ギリギリに会場に到着するのでなく、時間に余裕を持って早めに到着しておくというのも、作業しづらくなりにくい道具の配置を準備したり、精神的に慌てずに落ち着いて対処したり、といったうえで有効です。

関連記事 「プレゼンテーション試験のスピードアップ作戦―製図道具の定位置を決める―」

この記事をツイッターで広める