一次試験の教材の選び方
コンテンツ
おすすめのテキストはどれですか?
最小の組み合わせは、テキスト+過去問題集。
自分に合ったテキストの見つけ方は
過去問題集は最新版を
ハンドブックはゼッタイに必要?
中古のテキストでもいいの?
おすすめオプション1─用語集
おすすめオプション2─テキストの2種類使い
教材カタログ(内容の解説つき)【おすすめ】
過去問題集
テキスト
用語集
おすすめのテキストはどれですか?
インテリアコーディネーター資格試験の一次試験はほとんどがマークシートによる三肢択一方式、一部が五肢択二方式で、正解がはっきりしていますので独学で受験勉強しやすいです。2023年からCBT方式へと変わり、1回の試験で出題される問題数は従来よりも減るとアナウンスされています。しかしそれでも依然として独学しやすい事に大きな変わりはありません。
教材には色々なものがあります。会員制の通信講座で販売されている高額な教材もあれば、書店で手軽に手に入るものも多くあります。高額な教材は確かに情報量が多く、快適に学習できるように工夫されている等の良さがあります。しかし試験の難易度からすると、合格するのに必要なレベルを学ぶには、そこまで高度な教材が必要なわけではありません。書店で売っている教材で十分です。ましてや今の時代は、買った教材の説明を読んで少々分かりづらい部分があったとしても、ネットで検索して、補足説明になるようなコンテンツを手軽に探す事ができます。教材への依存度が高かった昔とはちがいます。さすがに、冊子の教材を買わずにネットの無料の情報だけで勉強できるとまでは行きませんが、まずは、必要な教材を揃えて環境を整えるのにそんなにお金が掛かるという心配はしなくても大丈夫です。
私は受験生の方々の相談に乗るようになってから長く経ちます。おすすめの教材・テキストを教えて欲しいという相談はとても多いです。私はその時、詳しくひとりひとりの話を聞いて個々に相談に乗っています。十把一絡げに「ズバリこの一冊が誰にでもオススメです」とは言いません。
なぜなら受験者ひとりひとりには違いがあり、どんな教材やテキストが適しているかは、人それぞれで異なるからです。実務経験や予備知識があったりなかったり、あるいは資格試験を受験することに慣れていたりそうでなかったりと、受験者のコンディションが違えば、勉強しやすい教材やテキストも違います。
例えば、分かりやすさを重視して、初歩の初歩から噛み砕いて説明しているテキストがあったとします。予備知識の無い人が読めば親切な内容だと感じるでしょう。しかし予備知識のある人が読むと、分かりきった説明が多すぎてイライラしてストレスが溜まる場合があります。
あるいは、建築や色彩などの専門的な理論まで深く掘り下げた情報がたくさん載っているテキストがあったとします。ある程度の予備知識のある人が読めば、より深い部分から本質的な理解ができて、満足感が得られるでしょう。しかし予備知識のない人にとっては、全く知らない事を一気に専門的なレベルまで勉強する事の繰り返しになります。ひととおり読破するだけでも時間がかかります。書いてあるひとつひとつの事を消化吸収するために前提知識をさらにもう一段階調べなくてはならないという事も起こってしまいがちです。学習の効率がかえって悪くなってしまいます。さらに、そんなテキストを選んだばかりに自分は向いていないとか力不足だとか思い込んでしまい、挫折してしまう要因にもなりかねません。
ところで、独学することの大事なメリットには、スクールに通ったり会員制の通信講座を受講したりするのに比べ、お金がかからないという事があります。もしも自分に合わない教材を買っては別のテキストを書い直す、という様な事を繰り返してしまえば、そのたびにお金がかかり、せっかくのメリットがどんどん無くなってしまいます。なので、教材を選ぶには、他の誰でもなく自分自身に合っているものをちゃんと吟味して選ぶ必要があります。そのときに多くの部数が売れたという実績や、レビューで多くの人が高い評価をしているという事も、もちろん参考にはなります。しかしそういう一般的な人気だけでこれを使おうという最終的な判断をしてしまう事はおすすめできません。いくつかの候補の特徴を調べて比較をしながら、自分に合っているかどうか、という基準を特に大事にして選ぶようにしましょう。
また独学をするならば、どういう教材を用意するのか、その数や組み合わせに関しても、自分自身で考える必要があります。このときに、ついつい不安になってあれもこれも買っているうちに多くの費用が掛かっていた、という事をしてしまっても、これまた独学のメリットが減ってしまいます。逆に、必要な教材さえも不足しているため勉強がはかどらない、という事になるのももちろん避けるべきです。無駄が無く、それでいて必要なものは足りているというのが理想です。そこで、最低限必要な教材だけに絞り込むならば、一体何が必要なのか、という情報についてもこの記事では紹介していきます。
ところで、予備知識や業界経験が全く無い人の場合は、その分多くの勉強が必要です。すると、教材費も多く掛かってしまうのか、という事が心配になるかも知れません。そこは残念ながら、実際にその傾向は多少あります。全く手ぶらの状態と、多少は手持ちのものが活用できる状態とでは、必然的に準備するものの内容が異なってきます。予備知識がない人の場合、例えばテキストを選ぶ際には、どうしても内容が詳しくてページ数の多いテキストが必要ですが、そういうテキストはどちらかと言えば価格が高めの傾向があります。
とは言っても、その程度です。例えば、入門者向けのテキストを買って勉強し、さらに中級者以上向けのテキストも買って勉強する、というような事まで必要なわけではありません。
というのも、インテリアコーディネーター試験の一次試験は、あまり難解な問題は出題されないからです。勉強したとしてもマスターする事が難しい、というレベルの事は出題されず、単純に「勉強してあるか、していないか」の違いで勝負が付くようなレベルの出題がほとんどです。なので、初学者向けにやさしく書かれたテキストだけで勉強したのだとしても、その内容が消化吸収できていれば、試験の準備としては十分です。
テキストに関してもうひとつ大切な話をすると、早めに買って手元に用意しておくという事です。毎年、試験日程との兼ね合いで、多くの受験者がテキストを集中的に買うピークの時期というものがあります。この時期はつまり、多くの人にとって勉強をスタートするのに最良のタイミングという事なのですが、テキストが欠品しやすい時期でもあるのです。テキストが手に入らないばかりに勉強をスタートする時期がライバル達よりも遅れてしまったり、 最悪はテキストが手に入らなかったり、という事を避けるために、必要なテキストは少しでも早く手に入れておきましょう。毎年、テキストが売れるピークは、新年度版の発売直後ではありません。新年度版のテキストは毎年春に発売されますが、ピーク時期は夏~秋にかけてです。なので、できる事ならば新年度版がひと通り出揃ったならば、先延ばしにする事なく早め早めに内容をチェックして、需要がまだ少なく、在庫が潤沢なうちに自分に適したものを見定めて、早めに手に入れておくようにしましょう。特に毎年新版をリリースしているタイトルですと、その年に売れなかったものは翌年以降はもう売れません。なので売り切れたとしても重版せず、そのまま売り切れゴメンという判断が基本だと考えておいた方がよいでしょう。教材は早め早めに準備して、確実に手に入れましょう。
最小の組み合わせは、テキスト+過去問題集。
教材を最低限必要なものだけに絞り込むとすれば、必要なものは次の2つです。- テキスト
- 過去問題集
テキストは、読んで試験範囲の知識を頭に入れる事に使います。過去問題集は、実戦的な練習を行ったり、自分の学習の仕上がり具合をチェックする事に使います。
教材の購入にできるだけお金をかけたくないのならば、これら2種類だけの教材をとことん使い倒して、合格レベルに達する学習をする事は可能です。
予算にゆとりがある人は、これら2つに加えて他の教材をオプションとして上手に活用すれば、もっと快適に、あるいはもっと効率よく学習する事もできます。図にするとこの様なイメージです。
ただし少ない教材で合格するには、それだけ学習方法や学習計画がしっかりしている事が必要です。学習方法については、ヒントとして役立ててもらえればと思い、別の記事にして詳しく書いてみました(読んでみたい人はここをクリック)。また、少ない教材で合格するには、特別早くからスタートする必要はないにしても、学習のスタート時期が遅くなりすぎないように気をつける必要があります。学習の開始が遅くなり過ぎると、その遅れを取り戻すために、短時間で勉強できるような追加の教材を活用する必要が生じます。逆説的な様ですが、一般的に、資格試験や検定試験にチャレンジするのに、十分早くから学習をスタートし、潤沢に時間を使って学習できる場合ほど最小限の教材費で済み、反対に学習時間にゆとりが無くて急いで学習しなければならない場合ほど、色々な種類の教材を駆使する必要になるという傾向があります。
ところで、よく国家試験では、過去問題の回答と解説を無料公開しているブログなどのウェブサイトがあります。受験勉強にかかるお金をできる限り節約したい場合、市販の過去問題集を買う必要すらなく、テキスト1冊を買うぐらいで済んでしまう試験もあります。例えば宅建士試験などはそうです。指定機関である試験の主催者自身が過去3カ年(と言いながら実際は5カ年分)の試験問題と正答を試験の公式サイトでPDF形式で公開していますし、過去問題の一問一問に対して良質な解説を無料公開している民間のウェブサイトもあります。
それに対して、インテリアコーディネーター試験では、いくらネット検索しても、過去問題を解説しているサイトはおろか、試験の主催者の公式サイトですら公開している過去問題の情報はほんの僅かなもので、試験勉強に使えるほどの情報がオープンになっていません。書店などで過去問題集を買わずに受験勉強をするという事など、到底無理です。というのも、宅建士試験などは国家試験であるのに対して、インテリアコーディネーター試験は民間試験です。それだけに、運営者の死活問題としてコンテンツの著作権が相当シビアに管理されているのだと思われます。なので、インテリアコーディネーター試験を受験するならば、独学をするのだとしても、最低限、書店で販売している様な教材を何冊か買うぐらいの予算は見込んでおきましょう。
自分に合ったテキストの見つけ方は
インテリアコーディネーター試験は資格試験のなかでも人気が特に高く、受験者が多いため発売されているテキストの種類が豊富です。豊富な種類のテキストのそれぞれをどのようなテキストなのかタイプ分けしてみると、自分に合ったものが見つけやすくなります。
そのタイプ分けについて、自分なりの分類の仕方があればその分類に従えば良いわけですが、特に分類の仕方についてアイディアが無い場合、例えばテキストのコンテンツの量と質の2つの軸で見てみるのが比較的分かりやすくておすすめです。マトリックス図にまとめると下の図のようになります。
過去問題集は最新版を
過去問題集を買うならば、直近の問題が含まれた最新版を手に入れておくのがおすすめです。
過去問題集がどの様に役立つのかというと、これらの様な事です。
- 本番に近い予行演習ができる。
- 今の自分の得点力を知る事ができる。
- 理解できていない部分(強化が必要な部分)を把握できる
インテリアコーディネーター試験は、出題範囲や問題の難易度の変化が比較的少ない試験です。しかしその一方で、試験の構成や時間割はけっこう頻繁に変更されています。
それぞれの資格スクールでは、試験の最新の動向をよく研究しています。そして最新の試験事情をよく反映した受験指導や模擬試験を行っています。それにより、受講生は試験のコンテンツの知識だけでなく試験時間の上手な配分のしかたや、必ずマスターすべき部分と切り捨てても構わない部分の取捨選択など、実戦的な受験テクニックを身につけていきます。独学者がそういう所でトレーニングされた受験者たちに引けを取らない実戦力を身に着けて対抗するには、同じ様に直近の試験の動向をしっかりと反映させた準備をする事が必要です。
そのためには、最新版の過去問題集を用お勧めします。十分な量の問題パターンを経験して、出題範囲をしっかりカバーするためには、最低でも3年分は用意しましょう。可能ならば5年分ぐらい欲しいところです。多くの年の過去問題を手に入れたいなら、まず最新版のものを買って、さらに中古で少し前の年のものを購入すれば経済的です。アマゾンのマーケットプレイスなどは特に、多くのタイトルの中古品を探しやすいです。
それから、忙しくて多くの学習時間を確保できない人ほど、詳しい解説が付属しているものを選ぶようお勧めします。
過去問題を解いてみたら、その後の答え合わせが欠かせません。間違ってしまった部分はもちろん、偶然で正答できてしまった部分も見逃さないように注意してマークし、正答の根拠をしっかりと理解して、同じ問題を再び解いたときに自信をもって自分の頭の中にあるノウハウだけで正答を再現できるように復習するという事が、得点力アップのために非常に重要です。
その時に、詳しい解説が付属していれぱ、テキスト等の別の教材をわざわざ開いてその問題に関連する部分を復習することなく、解説を読むだけでスピーディーに復習が完了できる場合が多くなります。忙しくて多くの学習時間を確保できない人にとって、これは時間の節約になります。
反対に、学習の時間を十分に確保できる人ならば、理解できていない部分の復習は過去問題集の解説を読んで済ませるだけにせず、テキストなどを使って復習し、その周辺部分も含めた、ある程度のまとまりでガッチリ、キッチリと理解する方が良いでしょう。そうする事で、出題のしかたがちょっと目先の変わったものになった場合にも対応できるだけの応用力や、慌てなくて済むだけの自信がつきやすいからです。そのようにテキストまで読み返しながら復習できるような時間が取れる人ならば、逆に簡易であっさりした解説しかついていない過去問題集でも構わないでしょう。
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ハンドブックはゼッタイに必要?
テキストは、公式のハンドブック(インテリアコーディネーターハンドブック 統合版)でないと不都合なのでしょうか。あるいは、非公式のテキストでも構わないのでしょうか。
結論から言うと、非公式なテキストで構わないと私は考えています。しかし、ハンドブックなんて買わない方がいい、という考えは全くありません。ハンドブックは持っているに越したことはありません。ハンドブックが手元にあるのは、確実に学習しやすい環境だと思います。しかしネックなのは、価格が高い事です。
私自身、価格が高いのを理由に、ハンドブックは買わずに受験しました。しかしもしも仮に、価格がもっと安いか、あるいは私自身の予算がもっとあれば、きっと買っていたでしょう。
その他にもうひとつ言える事は、インテリアコーディネーター試験では、ハンドブックに比べて安価な非公式のテキストにも、価格に対して内容の良い、いわゆるコスパの高い良書が見つかりやすいという事です。日本に数ある資格試験や検定試験のうち、インテリアコーディネーター試験はトップクラスの人気で、受験者数が多く、それに応じた受験ビジネスのマーケットの規模があります。ですので教材の出版への参入者も多く、競争原理が働いたり、発行部数がまとまる事による出版コストの低下といったものが生じたりして、全体的なテキストの質の向上や販売価格の抑制がある程度促されていると考えられます。
私自身は学習にお金がかけられなかったがために、そもそも独学する以外に選択肢がない状況でした。そのうえその独学をするにも、できるだけ費用を節約したいという思いが常にありました。独学をする人には、同じ思いをしている人もきっと居るのではないかと思います。
しかし何だかんだ言っても、やはりハンドブックは頼りになる存在です。コンテンツが他のどんな書籍よりも試験にドンピシャである事はもちろん、所有しておく事でメンタル的な安心感も得られるでしょう。
経済的にいくらか余裕のある人でしたら、独学をしている時点でスクールに支払う高額な授業料が節約できるているわけだから、ハンドブックを買うぐらいのお金ならば出してもいい、という考えもあると思います。色々言って来ましたが、まとめると次の2つです。
- ハンドブックは、持っておくメリットが何かとあるので、手に入れられるならば手に入れるに越したことは無い
- 経済的な事情などでハンドブックを手に入れられない人は、それならばそれで知恵と工夫次第で合格するのに十分な学習の環境づくりはできる
中古のテキストでもいいの?
過去問題集に関してはできるだけ最新のものを用意した方がいいと思いますが、一方でテキストに関しては必ずしも最新のものにこだわらなくてもよいと私は考えています。もちろん最新のものであることに越したことはありませんが、少し古いぐらいではそれほど大きな支障はないでしよう。
なぜなら、インテリアコーディネーター試験の出題対象は、それほど急激に変化するものではないからです。また試験の出題範囲に関しても、広くなったり狭くなったり、あるいはまるっきり新しいことが出題されるようになったりするなどの変化がほとんどないからです。
検定試験にも色々あって、頻繁に変化している事を出題対象としている試験もあります。例えば法律関係の出題が多い試験などはひとつの典型です。頻繁に法改正が行われている分野で、その法改正についてちゃんと勉強してきたかどうかをチェックする様な出題をしてくるのです。こういう試験では、前年まで正解だったものが、今年は不正解だという事になるケースもよくあります。正解するためには古い情報ではなく最新情報を学んで覚えておく事が必要になります。どういう法改正があったのか、自分でひとつひとつ関連の省庁のウェブサイトを見て法改正の履歴を調べる手などもありますが、それではあまりに手間も時間もかかるし、チェック漏れのミスも起こりやすいです。なので最新のテキストを買うのがいいのです。具体的に言うと、二級建築士試験や宅建士試験などはそういう試験です。
しかしインテリアコーディネーター試験はそういうタイプの試験ではありません。使っているテキストがちょっとばかり古かったとして、そこに書いてある通りの事を覚えて回答して、それで間違ってしまうケースなどほぼありません。ごくごく稀にあったとしても、せいぜいその年の試験全体で1問あるかどうかです。同じ年に2問も3問もあったりはしません。たまたま古いテキストで勉強して、書いてある通りに答えた結果、内容が古くて不正解になってしまい、その1点だけが足りなくて一次試験に落ちてしまうというケースも、全く考えられない事ではありません。しかしそういう場合は、教材が古かった事を問題視するよりも、得点力が根本的に足りていない事を問題視した方が良いです。
検定試験にチャレンジするという事は、ただでさえ色々なストレスを感じるものです。しかしそうしたストレスに耐えたり、ただ辛い事をガマンすれば合格できるという精神論に突き進むのが最適なわけではありません。余計なストレスが無いほうがむしろ、パフォーマンスは上がる事が多いのではないでしょうか。使い古してあっても安い教材が手に入る事と、安くはなくても新品の教材で快適に勉強できる事と、どちらが気分的にプラスになるのか、そこは個人差があると思いますので、自分に合った考え方をするのが良いと思います。
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おすすめオプション1─用語集
予算にいくらかゆとりがあって、学習しやすくなる様に手元の教材を少し充実させたい場合にまずおすすめするのは、用語集です。
用語集に書いてある事も、テキストに書いてある事も、情報の中身そのものには大きな違いはありません。しかし用語集だと、調べたい部分を辞書の様にダイレクトに調べる事ができます。一般的なテキストではいちど巻末の索引を見てからページ番号の部分を開いてみる、という調べ方になるので、どうしても時間的なロスや、調べる作業のストレスが多くなります。例えば、過去問題集を解いてみて、理解できていない箇所だけをスピーディーに復習したいケースなどでは、用語集を使うと大いに便利さが実感できるでしょう。あるいは、ちょっと確認すればすぐに思い出せる様な事を手早く確認したいときにも便利です。
特に、受験勉強が大詰めに差し掛かって、だんだん仕上がってくる頃になると、そこまでガッツリと調べたいわけではなく、ふと忘れてしまった部分をほんのちょこっとだけ調べたい、なんて場合が増えてきます。用語集はそんな時の学習の時短に、大いに役立ちます。
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おすすめオプション2─テキストの2種類使い
教材費の予算にゆとりがあるケースで、もうひとつオススメするものと言えば、2種類のテキストを使うという方法です。その場合、似た様なテキスト2冊を用意するのでなく、タイプの異なる2冊を用意することをおすすめします。その2つのタイプとは、
- 薄くて内容が少なめで、最初から終わりまで速く読破できるもの
- 情報量が豊富で説明が詳しいもの
中古の教材を使うのに抵抗がなく、書き込みがあったりしても気にならない、というタイプの人は特に、費用を抑えながら2種類のテキストを手に入れられる場合もあるので、検討してみると良いでしょう。
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教材カタログ(内容の解説つき)
具体的にどんな教材を手に入れたらいいのか、おすすめの教材を集めてみました。インテリアコーディネーターの試験は受験者が多い検定試験なので、色々な出版社が教材を発売しています。自分自身の学習スタイルや予算にマッチするものを探してみましょう。過去問題集
最新5か年 インテリアコーディネーター資格試験問題集 2023年版
建築関係法令集や、建築関連の専門書でおなじみの井上書院。たっぷり5年分を1冊にまとめた、コスパの高い過去問題集。レイアウトにひと癖あって若干工夫は必要だが、本番の様に時間を測って1年度分を解いてみる、という学習方法にも対応できる。
インテリアコーディネーター資格試験 年度別過去問題集2023年版
テキスト
これならわかる!インテリアコーディネーター集中テキスト&問題集
上下巻に分かれていない1冊タイプ。初学者でも読みやすい、やわらかくて解説が丁寧なコンテンツ。ムックの様に冊子のサイズが大きく、全ページ2色以上で、イラストが多く親しみやすい。業界の未経験者や、業界用語に親しみがなく不安を感じる様な人にも特に親和性が高い。
反対に、専門的に深堀りした事を調べるのにはwebを駆使するので、まずは試験範囲全体を把握するためにストレスなく読破したい、という人にもおすすめ。
これ1冊で最短合格 インテリアコーディネーター1次 試験対策テキスト&問題集
上下巻に分かれていない1冊タイプ。必要な知識をA5サイズ1冊に集約。ハンドブックに準拠したコンテンツの選定ながら、ハンドブックよりもソフトにアレンジしてあり、初学者にも親しみやすい。比較的コンパクトにまとまっているので、勉強開始直後のスタートダッシュとしてテキスト一冊を速く一気に読み切りたい、という場合にもおすすめ。
上下巻2冊タイプ。インテリアコーディネーター受験対策の名門、HIPSの毎年の売れ筋。公式ハンドブックに迫る充実のコンテンツ。公式ハンドブックよりもお手軽なプライスも魅力。あれこれ色々な資料を参照しながら、というのでなく、ひとつの教材で、決まった書式のテキストでじっくりと腰を据えて取り組みたい、というタイプの人にはとても適している。あるいは、テキストはもう少し薄くてライトなものを使い、学生が受験勉強で使う参考書のような位置づけでこのテキストを使うという事もできる。「11版」との事だけあって、内容はとてもよく練られて充実している。
上下巻に分かれていない1冊タイプ。字が多く、他のテキストに比べて絵が少ない。ポップなイメージの表紙とは裏腹に、いくらか予備知識のある人向けのクールな内容。予備知識がある人以外にも、「ビジュアルを確認したいものははネットで画像検索するので、無駄な情報を削ぎ落とした速く読み進められるテキストが欲しい」と割り切っている人にもおすすめ。
インテリアコーディネーターハンドブック 上
インテリアコーディネーターハンドブック 下
おなじみインテリア産業協会のハンドブック。価格は高いが、資格スクールの授業料から考えたらそこまで高いものではないという考え方もできる。予算がある人は手に入れておくと安心だ。受験者に安心感を与える、まさにバイブル。
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用語集
インテリアコーディネーター用語辞典 (建築知識用語辞典シリーズ)
用語集といっても辞書のように無味乾燥なコンテンツではなく、テキストの変形版と言える位、解説的な内容が充実している。関連項目をまとめて調べやすい様に構成が工夫されている。過去問題集を解いてみて、理解不十分だった箇所を強化するのに役立てやすいタイプの用語集。
まとめてわかるインテリアコーディネーター テーマ別用語辞典
辞書の様な五十音順ではない収録方法だが、目的の用語を見つけやすいように工夫されている。辞書の様にさっぱりした説明内容でありつつも、2色刷りで図を多くしてあり、調べた箇所が印象に残りやすい様に工夫されている。重要度(試験の登場頻度)も三ツ星のアイコンでわかりやすく示してあり、受験勉強での使いやすさが重視されている。
図解 インテリアコーディネーター用語辞典
ロングセラーの用語集。初学者だけでなく、ある程度知識を持った人でも物足りなさを感じないぐらいの情報を収録。検定試験の受験用教材として使えるばかりでなく、ちょっとした調べ物レベルであれば合格後の実務でも使える。