独学の教材―二次試験
一時試験から二次試験までの間は短い
まず大事な事は、一次試験から二次試験の間はたった2ヶ月弱しかないという事です。時間にゆとりのある人は、一次試験の前から二次試験の試験勉強もしておくと良いのですが、実際そうも行かない人も多いでしょう。ニ次試験だけを受験する人は別ですが、初めて一次試験から受験して、同じ年に二次試験までストレート合格を目指す人は、一次試験まではひたすら一次試験に向けた受験勉強だけをして、一次試験が終わってから初めて二次試験の受験勉強をスタートするという人が実際には相当多いのではないかと思います。私自身もそうでした。さらに働きながら受験するとなると、予期せぬ時間外勤務などで、さらに学習時間の確保ができない事もあるかも知れません。そんな状況で使う二次試験の教材に関して、次のような事を念頭においておくと良いと思います。
- 必ずしも1ページ目から最終ページまで順番に読破するものだと思わないこと
- 教材からどんな事を身に着けたいか、ある程度具体的なイメージを持って意識的に手に入れること
- 売り切れる前に早く買うこと
二次試験向けにはどんな教材があるの?
市販されている二次試験向けの教材を分類すると、だいたい3つのタイプに分類できます。-
製図の描き方や論述の回答のしかたの基本ノウハウを学ぶためのテキスト
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過去問題集
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予想問題集
製図の描き方や論述の回答のしかたの基本ノウハウを学ぶためのテキスト
手描きの製図を多少経験した事のある人は、この教材は不要だと思います。全く経験した事のない人は、この種類の教材をある程度こなしてみた方が良いでしょう。しかし、経験が無いにもかかわらず、直感的に「自分は無くても大丈夫だ」と感じるような人は、思い切ってその直感を信じて、このような種類の教材は買わずに、いきなり過去問題集を解く事からスタートしてみても良いと思います。2ヶ月弱という準備期間を考えると、このタイプの教材を使った基礎的なトレーニングに多くの時間を使ってしまうのではなく、できるだけ多く過去問題や予想問題を解く実戦的な練習により多くの時間を使うことをおすすめします。このタイプの教材に関しては短時間でこなす事を念頭に置き、はじめから終わりまで使うのではなく、必要そうな部分だけをピックアップして使うという考え方でも良いでしょうし、ある程度この教材からノウハウを吸収できたと思ったら、さっさと読むのをやめて過去問題集に取り掛かってしまうのも良いでしょう。もちろん、過去問題集を解いて勉強をしても、さらに時間的に余裕があったり活用できるすきまの時間があったりするのなら、再びこの教材に戻って弱点の強化などのポイントトレーニングを行うのも上手な使い方だと思います。インテリアコーディネーターの一番わかりやすいインテリア製図入門
インテリアコーディネーター 2次試験練習帳 第8版
インテリアコーディネーター資格試験 はじめてのインテリア製図 合格する図面の描き方 第4版
インテリアコーディネーター2次試験 合格のポイント
過去問題集
必ず買った方が良いのが、この過去問題集です。回数を多くこなせばこなすほど確実にスキルが上がります。インテリアコーディネーター試験は、試験の運営のしかたの変更が度々行われています。
例えば、近年では、持ち込める色鉛筆の色の上限が12色→18色になったり、勾配定規が持ち込めるようになったりしています。毎年の様に何かしらの変更がありますので、それぞれの年にはそれ程大きな変更が無い様な気がしても、10年近く前の過去問題と直近の過去問題を解いてみると、いくつもの小さな変更が積み重なってかなりの違いを感じるものです。このように、過去の試験と現在の試験との違いについて、どう考えるかというのは学習計画を立てたり教材を選んだりするうえでの一つのポイントです。
例えば試験本番までに過去問を使った練習を10回行う日程が確保できるとして、
- 「過去問を10年分解く」
- 「 5年前までの過去問を2周する」
- 「5年前までの過去問を解いて、予想問題を5第解く」
もしも私自身が再び受験するのだとしたら、上の3つのタイプで言うならば、2つ目か3つ目、あるいはその2つを混ぜた様なアプローチで準備すると思います。
インテリアコーディネーター2次試験 過去問題徹底研究2022 (徹底研究シリーズ)
たくさん練習したい人向けに、10年分の過去問題を収録
徹底解説2次試験インテリアコーディネーター資格試験問題 「プレゼンテーション・論文」<2022年版>
一見価格が高いように見えるのだが、予想問題もセットになっていて、実はコスパが高い。
予想問題集
インテリアコーディネーターコーディネーターの二次試験は、出題範囲や難易度に関してはかなり長い間、ほとんど変化していないのですが、試験の時間割などの、形態的な部分に関しては結構変更が多いです。一年でそれほどガラッと大きく変わる事は稀ですが、小さな変更が度重なれば、それなりの違いになるというのは上にも書いた通りです。ですからあまり古い過去問題を解くよりも、最新版の予想問題集を解いたほうがより実践に近い訓練ができるという考え方もあります。
10年分ぐらい遡って過去問を解くというのもひとつの方法ではありますが、もっと現行の試験に近い条件で、実践に近いタイプの問題を解いて練習したいという人は、過去問題とこのような予想問題集を併用して練習すると良いでしょう。
模範解答がカラー印刷で、目指すべき仕上がりのレベルがイメージしやすい。