[一次試験] マンセル表色系の覚え方のひと工夫
インテリアコーディネーター試験の一次試験で色彩の理論に関して出題される中で、マンセル表色系の色の三属性、「色相」「明度」「彩度」については覚えている人がほとんどだと思います。
そこに、ほんのわずかな手間で覚えられるちょっとした事をプラスするだけで、その知識が試験で圧倒的に使えるものになります。ぜひともおすすめします。それはその「色相」「明度」「彩度」という順序を崩さずにそのまま覚えるという事です。
なぜかと言うとそれがそのままマンセル値の表記方法だからです。
例えば過去の試験では次のような出題がありました。
2021年(第39回)第9問
マンセル値が5R4/14の色と5BG4/6の色とでは、三属性のうち何が同じか?(著作権があるため文章は少し変えてあります)
(1)色相 (2)彩度 (3)明度
マンセル値は「色相」「明度」/「彩度」の形式で表記されます。色相と明度は続けて書いて、明度と彩度の間にスラッシュを入れます。色相は必ずアルファベットで終わりますし、明度は必ず数字だけで表記されますので、色相と明度を続けて書いてもアルファベット→数字の間の部分に区切りがあります。その事は知っておく必要があります。
問題文に登場する2つの色について、わかりやすくするために少し誇張して書いてみます。誇張し過ぎると原型を留めなくなって「ハンマーカンマー」だとか「ベヘベヘーミチミチー」のようになってしまいますので、ほどほどにしておきます。
さて、ほどよく誇張して書いてみました。誇張というより、単なる色分けです。
5R 4 / 14
5BG 4 / 6
こうして2つを比べると、どこが共通しているのかがわかりやすいと思います。共通の部分は、青色で示した「4」の部分です。この部分は
「色相」「明度」/「彩度」
の表記の順序で言うと「明度」の部分です。ですから、正解は(3)の明度です。
表色系には色々なものがありますが、その中でマンセル表色系はわかりやすいです。これ程浸透しているのは、きっとそんなわかりやすさも理由になっているのでしょう。慣れてくれば、マンセル値を見てどんな色なのかすぐにイメージできるようになります。
さらに余力があれば、英語の呼び方の「ヒュー」「バリュー」/「クロマ」や、その3つの頭文字を取った「HVC」というものも覚えておくと良いと思います。これらについて今後出題される事も考えられます。